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2006年07月31日

分室情報(№2)2006.7.31

<<ヤエヤマサソリの誕生>>

<<ヤエヤマサソリの誕生>>
 7月19日ヤエヤマサソリが12匹誕生しました。
親は約1年の飼育で頭胴長約1.5cm、まだ比較的若い個体である。コオロギやハニーワームで飼育していたもので6月頃から餌の摂取量に比べてお腹が大きいことに気付く。ヤエヤマサソリは単為生殖することが知られており、もしやと思い気をつけていた。
幸いに親は常にシェルターの外におり観察し易い。16日にハニーワームの小さなものを与えると直ぐに捕食し始め、食い終わるのに2日かかり、19日の午後6時ごろだったか、親の背中に白いゴミのようなもの3匹ほど発見。目を凝らしてみると子供であることを確認。翌日には親の背中いっぱいに12匹の子供を確認。
ヤエヤマサソリは石垣・西表島の森林内の湿度の高い場所に生息。これまでに、3~4度朽木の中や夜間に集団で徘徊しているのを見かけている。朽木の中ではひとつのファミリーのように大小さまざまのサイズが30匹ほどおり、サソリに混ざり微小な虫も多く見かけたことで、餌が多い中では共食いはないようである。
25日から最初の脱皮が始まり、26日には親の背中に脱皮皮を残して、子供だけの集団を作っている。脱皮後の頭胴長は約5mm。さて、これからが大変である。この極小の子供に何を与えるか?野外で採集したものは寄生虫やウィルスの心配がある。幸いにもヨーロッパイエコオロギをじか繁殖しており、羽化したてのコオロギの幼体でもまだ大きく感じるが、身近なところから始めることにする。

投稿者 seltage : 2006年07月31日 17:39

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