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2006年08月29日

分室情報2006年8月29日(№4)

<<コロンビアクジャクガメ(雌)の放出>>

 ここ数年コロンビアクジャクガメの繁殖がことごとく失敗に終っている。今年も4月中旬に最初の産卵が見られ16個ほど産卵、5月中旬にもほぼ同数の産卵が見られた。しかし、発生した卵は1個もない。交尾行動も1月に観察されているが何故か繁殖しない。
 ケージは奥行き90cm、幅180cmで右側に水場(60cm?90cm?20cm)、左側に産卵場(サイズは水場と同じ)を設置。そのケージにクジャクガメの雄1個体、雌4個体、ニセチズガメ1個体が同居している。餌は2日に1度桑の葉を中心に与え、2週に1度ヒヨコを15羽与えている。その他に不定期で葉野菜や果実を与えている。雌1個体は私と同時に沖縄に移り住んだ個体で甲長約30cm、既に35年以上経過しているが、繁殖はまだ現役ですこぶる状態がよい。他の3個体は甲長20~25cmでいずれも沖縄CB個体で15~20年の現役バリバリである。雄も沖縄CB個体で甲長約25cmこれも状態はすこぶる良い。この親で何故繁殖しないのが不思議である。以前の広い場所ではよく繁殖し、本土にも繁殖個体を数多く出した。
 いろいろ考察したが唯一気になっていたのが、水場の大きさで確かに過密であることだけである。その中で、交尾行動はするが他の個体が邪魔でうまく交尾(交尾は水の濁りで確認できない)できないのではないかということしか考えられない。
 そこで、思い切って雌2~3個体を放出することにした。どうしても残すのは私と沖縄に共に来た個体で、放出は沖縄CB個体甲長約20~25cmの個体である。この分室情報をお読みになって是非分けてほしいと言う方に、雄さえいれば来年から即繁殖できるはずです。いずれも私の思い入れの多い個体であるカメ達ではありますが、1個体¥40.000‐でおわけします。購入をされた方で希望者には雄のメラニズム化した成体個体(クジャクの雄かは不明)を無償で譲ります。また、幾ら思い入れがある個体とはいえ、手放したからには一切口出しは行いません。購入されたい方は下記まで連絡下さい。


                     (問い合わせ)
TEL 098-929-1595
携帯090-1943-7489
営業時間14~22時(火曜・金曜日休日)

投稿者 seltage : 21:00 | コメント (0)

2006年08月02日

分室情報2006/08/01(№3)

<<爬虫類の卵展示>>

 爬虫類の卵を一般の人は見る機会が少ない。また、野外で偶然に出会えたとしても、何の卵か分からないであろう。ましてや孵化する現場を直接観察することはまずないといってもよい。
 当研究所では毎年カメやヘビ・トカゲの産卵が見られ、卵が採集される。その卵のほとんどは「ディノドン」の店内で展示公開(無料)している。卵はタッパーや丸カップに入れ、外から卵が見られるようにしており、その状態で孵化まで観察できる。また、無精卵は丸カップに入れ、自由に触ることができるようにもしています。
 現在展示されている卵は、コロンビアクジャクガメ、ミナミイシガメ(沖縄本島保護個体)、セマルハコガメ(沖縄本島保護個体)、リュウキュウヤマガメ(沖縄中南部保護個体)、アメリカハコガメ、マレーハコガメ、オキナワキノボリトカゲ、クメヤモリ(沖縄北部産)などです。触れる卵はマレーハコガメの卵です。なお、上記で国指定天然物のセマルハコガメ、リュウキュウヤマガメは沖縄県から保護施設として指定され、沖縄本島内で保護され、野生に戻されない個体を保護飼育している個体が産卵した卵です。
 今年もそろそろ孵化が始まる時期ですので、電話で孵化が始まったか確かめて、誕生のドラマに立ち会ってはいかがでしょうか。

                      (問い合わせ)098-929-1595
営業時間14~22時(火曜・金曜日休日)

投稿者 seltage : 20:06 | コメント (0)