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2015年06月07日

ヘリグロヒメトカゲの繁殖

 これまで沖縄のトカゲ類の繁殖はヤモリ類(ミナミヤモリやオキナワヤモリ、オガサワラヤモリ等)を中心に行ってきたが、近年開発や乱獲、外来種による捕食圧によって、キノボリトカゲ、アオカナヘビ、ヘリグロヒメトカゲ、オキナワトカゲなどの種が激減している。その中でヘリグロヒメトカゲは地味で興味をひかないためか、その繁殖に関してはあまり行われていないのが現状。そこで今年より、このヘリグロヒメトカゲの繁殖を試みたいと考え、地元の沖縄中部でまずは種親の探索を試みたが以前に比べより生息数が減っているようで、これまでの生息地ではほとんど見かけない状態に陥っており、困っていたところ、私の主催する沖縄爬虫類友の会の準会員である高校生の幸地君が家の敷地内にまだ多く生息するということで分けてもらった。その中に2匹の卵持ちの♀が2匹おり、5月8日と30日(メス個体は別)に1クラッチ5個(計10個)の卵を得ることができた。
 卵の測定値は平均長径9.3㎜、短径7.5㎜、重さ2.1gで、丸カップに5個ずつ収容し室温で孵化を試みた。その結果、5/8に産卵された5個の卵が6/4にすべて孵化した。孵化日数は27日と非常に短く、卵を確認したのが水入れの下で産卵日は1~2日早かったとしても孵化日数は約30日前後とみられる。
 孵化個体は非常に小さく5個体のうち、1個体(体長が平均的な個体)の測定の測定にとどめた。そのサイズは頭胴長21.7㎜、尾長22.9㎜、体重0.19gであった。

投稿者 takada-okinawa : 2015年06月07日 16:23

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