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2006年07月25日

調査日誌より(№3)

<<夜間に出会ったアカショウビン>>

<<仔ガエルを狙うガラスヒバァ>>


<<夜間に出会ったアカショウビン>>

 私の調査地では数多くの鳥類も見られる。その中で、春4月に渡ってきたアカショウビンも沖縄で繁殖する個体も多い。調査地では毎年同じ営巣巣を使っている個体(?)もおり、声から今年も無事に繁殖すればいいがとヤマガメを調査しながら祈っている。

 5月も終わりごろには巣立ちし、巣立ちを終えた若い個体がよく目に付く。若い個体はまだ恐れを知らないのか人をあまり恐れず、林道や農道を人間がいても以外と近くを横切り、親ほど長距離を飛ばず、道路側の小枝によく止まり観察もしやすい。親より尾羽が成長しておらず、幼鳥であることも見分け易い。

 夜間に原付をゆっくりと流しながら、懐中電灯で周囲を照らしながら探索すると、1年に1回か2回は道路上の小枝に止まり寝ている個体に出会うことがある。先日もそうだ。
林道上を両側から樹木の枝が被う場所に差し掛かったところ、枝に白く浮かぶものを発見。急いで原付を止め、懐中電灯の明かりで上を見上げると距離的に3mほどの近さ、真下のため腹部の白さしか分からない。 原付を降り、明かりで照らしながら少し離れてみると、特徴の在る大きな嘴でアカショウビンであることがわかる。アカショウビンは既に気が付いており、明かりがまぶしいのか迷惑そうに横を向く。尾羽がまだ短く幼鳥である。昨年は親鳥で直ぐに逃げられ経験から、身長にカメラを出しよいアングルを狙おうとするが、私の持つ調査用のデジタルカメラでは離れすぎると小さすぎ、近づけば腹しか見えない。いくつかのアングルでフラッシュを焚くが逃げる気配は見せず、迷惑顔。
顔も気持ち幼そうに見える。10枚ほど撮影し、真下で急にエンジンを掛け、驚かせるのもかわいそうと、10mほど原付を手押しで移動させてエンジンを掛ける。
振り向いてアカショウビンを見ると驚く様子も無くじっとしているのを確認、ホッとしてその場を離れた。親鳥ではこうはうまくいかなかっただろう。
また、明かりを一度でも鳥から離すと逃げられることが多く、鳥に限らず明かりを照らしながらのカメラの操作は難しい。後日にパソコンに写真を取り込み確認したところ、アングルはいまひとつ気に入らないがうまく撮れていた。


<<仔ガエルを狙うガラスヒバァ>>
6月の初旬からハロウウェルアマガエルのオタマジャクシがいっせいに変態し、仔ガエルとなって陸へ上陸し始める。6月の中旬の雨の晩には嶺を走る林道で池から上がった1~2cmの仔ガエルが集団となって林道を渡るのに遭遇。小さな体でガードレールの上や草の上から林道に飛び降り、チョコチョコと飛びながら濡れたアスファルトの上を無数の仔ガエルが移動する姿が幅7~8mにわたり見られ、その多さと必死に(?)ジャンプしていく姿に感動し、雨の中その場に座り込み、もし車が通ればひとたまりもないだろうし、この小ささではよほど気をつけて車を走らせなくては気が付かないだろうなと思いつつ、しばらくその姿を見ていたところである。
その場所の道路脇に貯水池があり、その中でも変態を終えた仔ガエルが貯水池のコンクリートの壁に取り付き一歩一歩登る姿が見られる。先週の調査日の晩ガラスヒバァを採集する必要から、この貯水池に行けば以前にアオガエルの変態仔ガエルを狙いガラスヒバァがコンクリートの上に転々とおり、壁を上がってくる仔ガエルを捕食していることから、まだいるだろうと思い寄ってみた。日没後、貯水池に着くと「グェ、グェ」と特徴のあるシロアゴガエルの声「丁度いいや、餌用にシロアゴも採取しておこう」と考え、早速貯水池に近寄る。しかし、残念ながらガラスヒバァは見当たらず、空を見上げれば満天の星に満月で明るい。「こりゃ~、無理かな」と貯水池を覗き込み水面を懐中電灯で照らす。月影で暗い水面の縁を照らすと何か泳いでいるが、ヘビのようだが離れていて種がわからない。

 一旦その場を離れ、ヘビのいる面に移動し、再び覗き込み電灯で探すと直ぐに見つかる。ガラスヒバァだ。ガラスヒバァは明かりに気がついているようだが無視し、頭を貯水池の壁に沿わせて泳いでいる。何をしているのだろうと手前の壁を照らすと、なるほどハロウウェルの変態した仔ガエルが水際からコンクリートの壁に取り付き、高さ50cmほどある壁を一歩一歩登っている。このガラスヒバァは仔ガエルが上がってくるのを待ち受けるのではなく、池に入り積極的に移動しながら壁を登ろうとしている仔ガエルを狙っているのである。確かにこの方が効率はいい。壁に取り付き無防備な仔ガエルを捕らえるのは簡単であるし、移動しながら数も捕れる。

 再度、ガラスヒバァを照らして観察すると、確かに時折急に頭を前に出し何かを捕まえ呑み込んでいる。よほど腹が減っていたのだろう。その様子をしばらく見て「さてどうしようか?」ガラスヒバァのサイズは必要なサイズにしては少し大きいし、折角の食事中のヘビを採集するのも可哀想である。採集は急ぐ必要もないので今回は諦めることとし、近くに出てきているシロアゴガエルのみを駆除と餌の確保の意味で捕獲し、その場を離れた。 

投稿者 seltage : 2006年07月25日 15:10

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